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会社を伸ばす社長は面倒くさがり屋

【コンサルタントコラム】 会社を伸ばす社長は面倒くさがり屋

皆さんこんにちは。

私はこれまで少なくとも500人以上の会社経営者・エグゼクティブと接してきました。
年商1億円未満の小さな会社から年商1,000億円以上の大きな会社の経営者と会っていくうちに、

「伸ばす社長は面倒くさがり屋」である

ことに気づきます。

伸ばす社長 : 面倒くさがるため、仕組みに投資する
つぶす社長 : 真面目にコツコツ努力を重ねる

一瞬、「逆じゃないか?」と思われるでしょうが、逆ではありません。
間違いなく「真面目にコツコツ努力を重ねる」社長のほうが会社を成長させられません。

その理由を解説していきます。

伸ばす社長は部下の「できない理由」を理解します。
「面倒くさい」「手間がかかるため優先順位が低くなる」「ほかに優先すべき業務があるため、一部業務が疎かになる」等、
「あ、確かに自分でも疎かになってしまうだろうな」と考えます。

そうすると、「ラクにするために仕組化できないだろうか?」と考えます。

現に伸ばす社長の口癖は
「ZitzGenさん、~~がうまくいかないんだけど、何かいい仕組みはないかな?」と聞いてきます。

このような経営者は仕組みのすごさをよく理解しています。
仕組み化するというと、「没個性」「画一化」「サービス品質の低下」などネガティブな意見がイケていない社長ほど言ってきます。

しかし、たった一部の業務ができないだけで「仕事ができないヤツ」認定されている人は世の中にたくさんいます。
その業務が人並みにできれば、別の部分で才能が発揮できる可能性があるにも関わらず、そこでドロップアウト。
あまりにもったいない。

仕組みとは、「20点、30点しかとれない人を70点にすること」なのです。
営業が全くできない人でも70点ぐらいの営業ができるようなツールを持たせる、一部業務をアウトソーシングする等、
“ゲタをはかせてあげる”ことこそが仕組み化です。

一方、つぶす社長は「頑張り屋さん」。

自分でなんでも頑張って、「できないことができるようになる」ことが大好き。
学生であれば、最も評価されるこのタイプですが、残念ながら会社を大きくできません。
優秀であればあるほど、人をつぶしてしまいます。

なぜなら、「できない=努力が足りない」と考えるため、できない社員がいた場合には「頑張りが足りない」と考えるためです。
そこで、仕組みよりも「自己啓発教育」に力を入れる。

自分と異なる価値観を持つ社員が受け入れられない
新しい仕組みに投資しないため“遅れた”社風

面倒くさい、やりづらいと感じることに敏感な社長は、その痛みを理解し、それ自体を極力排除・極小化しようとする。
それによって、仕組みに投資する発想になり、会社はどんどん高度化し、最低限の業務レベルは仕組みによって担保されている。
結果として、従業員の多様性が生まれ、多角的な事業展開が可能となり、加速的に成長していく。

社員がラクになるように、社員がもっと簡単に成果をあげられるように、
仕組みに投資できる社長を応援しています。

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